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就学援助の入学前支給はいつ? ランドセル代を入学前に受け取るには申請が要り、締切は早いところで11月

公開日 2026-10-17

来年の4月に、子どもが小学校に入る。ランドセルや体操服、上履き、算数セットをそろえるお金は、3月までにまとめて要る。家計が苦しい家庭には、市区町村の「就学援助」から、このお金(新入学学用品費)が出ます。就学援助は、子どもの学校にかかるお金の一部を市区町村が出す制度です。生活保護を受けている家庭のほか、それに近いくらい家計が苦しいと市区町村が認めた家庭も対象になります。

このお金を入学の前(2月か3月)に受け取れるのが「入学前支給」です。文部科学省の調査では、2025年4月に小学校に入った子に入学前支給をした市区町村は、1,746のうち1,528(87.5%)でした。小学校に入るときの入学前支給は、申請しないと受け取れません。金額は市区町村が決めています。

2027年4月に小学校に入る子がいるなら、住んでいる市区町村の申請の締切を確かめてください。2026年10月17日の時点で、調布市(東京都)は9月5日から、郡山市(福島県)と金沢市は10月1日から受付を始めていました。締切は江東区(東京都)が11月6日、永平寺町(福井県)が11月30日と、11月に締め切るところもあります。

住んでいる市区町村の記載は、市区町村名で探すから市区町村のページを開き、「入学前にもらえる?」の欄で見られます。いまの小学6年生が中学校に入る分は、後半の「中学校に入る分(いまの小学6年生)」に書いています。

もともとは、入学したあとの支給だった

新入学学用品費は、もともと入学したあとに支給されていました。4月に就学援助の対象だと決まり、支給は5月〜8月ごろでした。

国は、生活保護を受けている家庭などの分を補助しています(要保護児童生徒援助費補助金)。2017年度からは、小学校に入る前に支給した新入学学用品費も、この補助の対象になりました。それまで対象にできたのは、中学校に入る前の支給だけでした。

出典:文部科学省「平成29年度要保護児童生徒援助費補助金について(通知)」(PDF)

呼び方は市区町村によって違います。「新入学児童生徒学用品費の入学前支給」「入学準備金」「新入学準備金」「入学支度金」「前倒し支給」「早期支給」「事前支給」などです。就学援助の案内の中なら、どれもこの仕組みのことです。ただ「入学準備金」は、新潟市の「入学準備金貸付制度」のような貸付や、生活保護の入学準備金など、別の制度の名前にも使われています。名前だけで決めず、就学援助の案内に書かれているお金かを見てください。

申請の締切は、早いところで11月

20の市区町村の公式サイトを2026年10月17日に見たところ、2027年4月に小学校に入る子の申請の日程が出ていたのは、20のうち6でした。

市区町村 申請の期間(2027年4月入学の分) 支給の時期
永平寺町(福井県)2026年11月4日〜11月30日1月下旬
広島市2026年12月7日まで2月末
調布市(東京都)2026年9月5日〜12月25日(必着)2月末ごろ
郡山市(福島県)2026年10月1日〜2027年1月5日3月中旬
神戸市2027年1月8日まで(消印有効)3月上旬
金沢市2026年10月1日〜2027年1月29日(消印有効)3月下旬

6のうち5は、締切が12月か1月でした。江東区(この20には入っていません)は、小学校に入る子の分を2026年11月6日まで受け付け、3月中旬に支給すると案内しています。

残りの14市区町村では、2027年4月入学の分の案内は見つかりませんでした。去年の案内がそのまま残っているところ(仙台市・美波町・築上町)や、「11月頃に掲載予定」と書いているところ(宮崎市)などです。去年の案内では、美波町の締切が2025年12月26日、築上町が2026年2月2日でした。締切の日付は年度ごとに変わるので、今年の案内で確かめてください。

申請書の出し方は5市で5通り、郵送できるところが多い

小学校に入る子の申請書の出し方が分かった5市では、出し先や出し方が市ごとに違いました。入学前の健康診断(就学時健康診断)の日に、入学する予定の小学校で申請書を渡したり受け取ったりする市区町村もあります。

出し方 例
就学時健康診断の日に小学校から申請書と封筒を受け取り、郵送で出す神戸市
就学時健康診断の日に小学校へ出すか、教育委員会へ出す(教育委員会は郵送も可)広島市
市役所の窓口に持っていく(郵送は不可)郡山市
窓口か郵送金沢市
電子申請・持参・郵送のどれか調布市

山形村(長野県)のように、1〜2月に小学校で開かれる保護者説明会のあとに、教育委員会で申請を受け付けるところもあります。

郵送のときは、締切が「必着」(その日までに届く)か「消印有効」(その日の消印まで)かを見てください。調布市は必着、神戸市と金沢市は消印有効です。

所得の基準は、市区町村ごとに違う

入学前支給も就学援助の一部なので、所得の審査があります。どのくらいの所得までが対象かは市区町村が決めていて、目安の調べ方は就学援助は年収いくらまでかの記事に書いています。

公式サイトに目安が載っていなくても、迷ったら申請してください。対象かどうかは、申請を受けてから市区町村が審査します。

入学後にだけ支給する市区町村もある

文部科学省の調査(2025年7月時点)では、入学前支給をしておらず検討もしていない市区町村が、小学校で1,746のうち112(6.4%)ありました。

出典:文部科学省「新入学児童生徒学用品費等の入学前支給の実施状況(都道府県別)(令和7年7月時点)」(PDF)

2026年9月の調べで入学前支給の記載があるとした664市区町村のうち8は、公式サイトに、新入学学用品費を入学後に支給すると書いていました。入学後の支給では、準備のお金をいったん家計から立て替えます。たとえば次のような書き方です。

中学校に入る分(いまの小学6年生)

来年4月に中学校に入る子(いまの小学6年生)にも、制服やかばんなどの準備のお金を入学前に支給する市区町村が多くあります。文部科学省の調査では、2025年4月に中学校に入った子に入学前支給をした市区町村は、1,761のうち1,545(87.7%)でした。入学前支給をしておらず検討もしていないのは、1,761のうち107(6.1%)です。

中学校に入る分は、小学6年生のときに就学援助を認められている子に、改めて申請しなくても支給する市区町村があります。申請が要るかどうかや受付先は市区町村によって違うので、住んでいる市区町村の案内で確かめてください。

新潟市・柏崎市などは、このサイトが見た公式ページに、中学校に入る分しか書かれていませんでした。小学6年生の子がいる家庭は、学校からの案内と、市区町村の就学援助の案内を見てください。いま就学援助を受けていない家庭は、中学校に入る分の申請のしかたを担当の課に聞いてください。

自分の市区町村を調べるには

市区町村名で探すから、住んでいる市区町村のページを開きます。「入学前にもらえる?」の欄の表示ごとの意味と、そのあとにすることは、次のとおりです。

公式サイトで支給額の記載を見つけられた市区町村は、同じページの「いくらもらえる?」の欄にその文を載せています。全国の一覧は、入学前支給の記載がある市区町村で見られます。

公式サイトで自分で探すときは、上の「呼び方」に書いた言葉か「新入学学用品費」で探します。「就学援助」のページの中や、PDFのお知らせにだけ載っていることもあります。「令和9年度」「2027年度」と合わせて探すと、今年の案内が見つかりやすくなります。

電話で聞くときは、入学する予定の小学校の事務室か、市区町村の教育委員会(学校のことを担当している課)にかけて、次のように尋ねます。

締切を過ぎてしまったら

公式サイトを見た20市区町村のうち9は、入学前支給の締切を過ぎても、入学したあとに就学援助を申請して認められれば新入学学用品費を受け取れる、と書いていました。

入学したあとの申請にも締切や条件があります。川口市は2027年4月8日まで、大津市と福島市は4月に認められた子だけが対象でした。締切を過ぎていたら、入学したあとの申請の締切を担当の課に電話で聞いてください。

入学前支給を受けた子は、入学したあとに同じ新入学学用品費を重ねて受け取れません。高石市(大阪府)も、入学前に受け取った場合は重ねて支給しない、と案内しています。

このデータの限界

このサイトは、公式サイトに書いてあるかを調べたものです。 「載っています」と出ていても、受け取れるかは市区町村の審査で決まります。

「載っていません」「見つけられませんでした」は、入学前支給がないという意味ではありません。 文部科学省の調査では、入学前支給をしている市区町村が9割近くあります。このサイトで、入学前支給があると公式サイトで確かめられたのは、1,730のうち577です。公式サイトに載せていない、PDFの中身を読み取れなかった、対象の家庭に個別に知らせている、などが理由として考えられます。

この記事に載せた申請の期間や支給の時期は、2026年10月17日に公式サイトに載っていたものです。申請する前に、公式サイトと担当の課で確かめてください。

どうやって調べたか

全国の市区町村の数字(1,746のうち1,528など)は、文部科学省「新入学児童生徒学用品費等の入学前支給の実施状況」(2025年7月時点)によります。市区町村が文部科学省に、2025年4月に入学した子に入学前支給をしたかを答えた数です。回答した数には、複数の市町村でつくる組合の学校の分も含まれます。

出典:文部科学省「新入学児童生徒学用品費等の入学前支給の実施状況(都道府県別)(令和7年7月時点)」(PDF)

このサイトでは、全国1,741市区町村のうち、公式サイトのURLを確かめられた1,730の公式サイトで、入学前支給の記載を探しました。2026年9月に入学前支給の記載があると見た664市区町村については、2026年10月17日に、記載のあったページを1件ずつ開いて確かめ直しました。

ページを開き直した結果 市区町村の数(664のうち) いまの表示
入学前支給があると書いてある577載っています
制度があると読める注意書きだけ(「入学前支給を受けた人は除く」など)51載っています(注意書きの補足つき)
入学後に支給すると書いてある8載っています(入学後に支給の補足つき)
プログラムによる自動の閲覧を断っているサイトで、開き直せなかった22載っています(9月に見た結果のまま)
入学前支給の記載を読み取れなかった(ページが無くなっていた、など)6見つけられませんでした

「載っています」と出る658市区町村(1,730のうち)は、入学前支給があると書いてあった577だけではありません。注意書きだけの51、入学後に支給すると書いてあった8、開き直せなかった22も含んでいます。残りの1,072は、「載っていません」が588、「見つけられませんでした」が484です。

申請の期間は、20の市区町村の公式サイトを2026年10月17日に見て確かめました。政令指定都市5・中規模の市8・町村7を、地域が散るように選んでいます。選んだあとに、このサイトの表示が「見つけられませんでした」に変わった町(横瀬町)も入っています。20市区町村だけなので、全国の締切の分かれ方とは違うことがあります。

どうやって集めたか、どんな条件で数えたかは、調べ方のページにまとめています。

この記事の数字は全国のまとめと調べて分かったことの数字と同じです。

お住まいの市区町村は、どこまで載せていますか

市区町村の名前から、学童・就学援助・学区・保育の空きが公式サイトに載っているかを見られます。

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